アメリカ人の上司と話すために

ドイツ系のわが社は、 ドイツ人、日本人、共に英語が第二外国語であるという甘えから、なんとなく英語が出来るという感じで、なんとなく私も務まっていた。
しかし、今度の上司は、わが社にとっても私にとってもはじめてのアメリカ人。

私:It’s a miracle
上司:???
私:M I R A C L E
上司:???

上司:What’s in the box?
私:A mug in it.
上司:???

“これは大変なことになった!”
発音が悪いとたった一つの単語さえ通じない。
“え、この箱の中にはマグカップが入っていますよ。”
この“マグ”という単語一つが通じない。
多忙な上司と、“Mugで通じなければ、BIG CUPのことなのだ。飲み口と、底の大きさが同じやつ!”などとやっている暇はない。

ビジネスでは、聞き違い、勘違い、なんとなくの理解は許されない。
この先やっていけるのだろうか。と愕然。

留守電に入った上司からのメッセージは同僚に回して聞きあう始末。 しかし誰一人として、
なんとなく、しか聞き取れない。

有名処の教室に○○○マラソン。 一通りの英語勉強はやってきた。 しかし、最後は独学、
熱意、集中力。 TV、映画、NEWSだな。 耳で聞き自分でも追いかけるように続けて声に出すのが最短距離との自論に落ち着いたが、その後出産、子育てと、勉強は怠け、怠けても困ることはなかった。

…が、アメリカ人上司は突然待ったなしでやってきた。

勉強方法はHPでご覧いただくとして。 STEP1では器用なつもりでいた自分が、先生の指示通りに口、舌が自在に動かないことへの苛立ちから始まったが、なるほど、こう発音すると上司に聞こえるのかという新鮮な驚きが楽しかった。

終わる頃には同僚の日本人独特の発音の下手な部分が耳につくようになり、自分は違うぞという心持で少々良い気持ちになっていた。

STEP2は、ひたすら、集中力、気力、体力の問題で、長年ついた自分の癖が、どのように早く話しても、疲れてきてもでてこないように“これでもか!”という程に、何度も何度も練習し、なかなか先の課題へ進めないジレンマはあるものの、なんとなく、自分の英語が上手になり、英語を話すコツがつかめてきたような手ごたえを感じることができる。 この先の自分が益々楽し
みで、どんどん通いたくなる感じである。

私にとっては神楽坂米会話ヒアリングルームヘの時間と資金の投資は、もっともっと通いたい、なぜならば通うほどに成果が実感できる、そんなとても魅力的で、絶対に意味のある投資となっている。

“神楽坂米会話ビアリングルームとご縁があったことで、私の首はつながった。”

教室は、仕事で心身共にくたくたになった私をいつも、“何をお飲みになりますか?”の暖かい声で迎えてくださった。 アメリカ人とどう接したらよいか、それぞれの先生に、きめ細やかな心づかいをいただき、私は米会話のみならず、計り知れぬ貴重なアドバイスをいただき、受講始めてから1年が過ぎ、初めてのアメリカ人上司に言うべきことはしっかり伝える度胸もついてきた。 これはヒアリングルームでの成果と、先生方から学んだアメリカ人との接し方、あっての自信からだ。 通訳さんや、ドイツ人の役員から、英語が旨くなったとの嬉しい評価もいただけて有頂天になっている。

上手に話したい!という思いからの通学だったが、実はあまり期待していなかった聴き取る力がおまけについてきた。体験コースでいただいた説明が正しかつたことが自分の中で証明された。正しい発音ができると、耳も聴けるようになってくる。 そして徐々に自信がついてきて自分でも話せるようになってきた。自信過剰で良いと思っている。この「過剰」がなかなか英語に自信がないと自己主張できない、自分の背中を後押ししてくれるからだ。

今まで聞きなれたドイツ人の英語が聞きづらく、アメリカ人のほうが分かりやすい。アレレ?!なんだか映画が聞き取りやすい。 と思うようになったのは、1年たたぬ時期だった。

とにかく通じる英語を教えてくれる所を探し求めて、めぐり会えなかった学校にやっと、出会えた思いで一杯だ。

初めて塾長とお会いした時、ご自身の経験から習い事しても、決まった曜日時間に継続的に時間がとれず、断念することが多いけれど、この教室は何時キャンセルしても問題ないし、空いていれば何時でも予約がとれます。 との説明をいただいた。

“忙しく働くやる気の人”を本気で受け入れ、応援してくださる姿勢のある方なのだという第一印象は、1年たって其のまま変わりがない。

“すみません!急に外出中の上司が会社へ戻ることになり、今日は遅れます”と慌てても、“気をつけて慌てずいらしてください”と生徒を気遣ってくださる。毎回帰宅する際、どんな状況でも塾長は、必ずレッスンを終えた生徒を暖かく真摯なまなざしで送ってくださる。

そこに私はこの教室の生徒へのまじめな姿勢と、上達の手助けへの情熱を感じ、この教室から巣立つ生徒達は先生方の手作りの作品なのではないかとすら感じている。 沢山の作品が神楽坂米会話ヒアリングルームから育ち英語を道具に社会で貢献しているに違いない。 と信じている。

2008年1月11日(金)
C.S. (STEP 2受講中)